極楽と地獄

情緒不安定ナオの文章

ほんとうの価値

今日は連絡がなかった。

明日はあるだろうか?

 

好きだと言ってくれていた頃が懐かしい。

あれは本心だったと、こうなって初めて分かった。

 

私に会いたくてアパートの前まで来てしまったり、しているって。

とても嬉しかった。驚いた。全然、そんなふうに見えてなかったから。

 

とても苦しかった。

疑いの気持ちは一日も消えなかった。

対等ではない。軽い、好き。楽しい、好き。そんなもんでしょうと。

 

それでも私が恋愛っていうものを、知っていたら。

ほったらかしにしておけば、いくらでも追いかけて貰えたものを。

私は分かってなかったんだから仕方ないけれど。

次は失敗しない。

 

もう好きにはなって貰えないのだろうか?

大好き、って言ってくれる日は来ないのか

 

私が好きになったら好きになってくれる?

私の好きってそれはどんなふうな気持ち?

しごとができてかっこいいな。むすこもいてかっこいいな。奥さんがいて悲しいな。

奥さんに悪いな。でも好きだな。

身体だけって言われて悲しいな。傷付いてしまっても好き。

好きになってほしいから綺麗にしていよう。

けどね、あのひとの反応で、すこし萎えてしまうんだ。きっと。

私が夢を見続けられるほど素敵な反応をくれる人ではない。

品性のない反応・・・。

憧れていられる紳士ではない・・。

ガッカリしてしまう。

だから仕方ないんだよ。きっと。

雑に扱うくらいで、きっと最初から今も、ちょうどいいってこと。

それが彼の本来の価値なのだ、きっとね。

むりに、彼で夢を見ようとしていたんだ、きっと私が。